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マンジャロの効果

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、2型糖尿病の治療薬として開発されたGIP/GLP-1受容体作動薬(デュアルインクレチン作動薬)です。日本では2023年に承認されており、週1回皮下注射するタイプの糖尿病治療薬です。

マンジャロのはたらくしくみ

マンジャロは次の2つのホルモンの受容体にはたらきかけます。

①GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)受容体

②GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体

これにより以下のような作用が得られます。

①インスリン分泌の促進(血糖値の上昇に応じて)

②胃排出の遅延(食後血糖値の急な上昇をふせぐ)

③食欲抑制と体重減少作用(脳の満腹中枢にはたらく)

マンジャロはGLP-1と、その効果を増強するGIP、両方のホルモンの効果があるため、他のGLP-1作動薬とくらべて強い糖尿病コントロール効果と、強い体重減少効果が報告されています。日本では現在、肥満症には保険適応外であり、糖尿病の治療に対してのみ保険適応になっています。

おもな副作用

  • 吐き気、嘔吐

  • 食欲不振

  • 下痢または便秘

  • 腹痛

  • 頭痛、倦怠感など

投与開始時や、増量時に出ることがありますが、いずれも時間の経過とともに軽くなることが多いです。

重い副作用

①低血糖:血糖降下薬との併用時に起こりやすい。冷汗、手の震え、動悸、ふらつき、意識混濁などの症状が現れたら、ブドウ糖を摂取するなどの対処が必要です。

②膵炎:上腹部から背中にかけての激しい痛み、吐き気、嘔吐、発熱などの症状が現れたら、すぐに医療機関を受診する必要があります。

③胆嚢炎、胆石症:右上腹部の激しい痛み、発熱、黄疸などの症状が現れたら、医師に相談する必要があります。

④アレルギー:発疹、蕁麻疹、呼吸困難などの症状が現れたら、すぐに医療機関を受診する必要があります。
 

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