夜中に頭痛で目が覚める ー群発頭痛ー
夜中に頭痛で目が覚める場合、一次性睡眠時頭痛、可逆性脳血管攣縮症候群、群発頭痛、片頭痛、緊張型頭痛、睡眠時無呼吸症候群に伴う頭痛、などの原因が考えられます。この中で生活にもっとも支障をきたす頭痛といえば、やはり群発頭痛です。
群発頭痛は、片側の目の奥やこめかみに起こる「目をえぐられるような痛み」と表現されるほどの強い頭痛です。特徴としては、①激しい痛みが片側の目の奥に突然出現する、②15分から3時間程続く、③1日に1~数回の頭痛発作がある、④発作期(群発期)は数週間~数か月毎日のように頭痛発作が続く、などがありますが、群発期が終わると 数か月〜数年は症状が出ないこともあります。頭痛とともに見られる症状としては、①目の充血・涙が出る、②鼻水・鼻づまり、③顔の発汗、などの自律神経症状が特徴です。頭痛の機序に関しては、まだはっきりとしたことは分かっていませんが、脳の視床下部の働きや、自律神経の異常が関係していると考えられています。発作期には アルコール・喫煙 が強い誘因になるため注意が必要です。急性期治療は、①酸素吸入(高流量の酸素を吸うと痛みが和らぐことがあります)、②スマトリプタン注射(頭痛発作を速やかに抑える薬。現在は注射薬と点鼻薬が販売されていないため、内服のみ。)などで、対処します。予防的治療には、ベラパミル(カルシウム拮抗薬)や炭酸リチウム、ステロイドなどが用いられますが、効果は限定的です。海外のガイドラインでは、片頭痛の予防で使用されている抗CGRP関連製剤が群発頭痛にも適応とされており、本邦でも保険適用が待たれます。
