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後頭神経痛 part2

[2026.03.29]

後頭神経痛については、以前院長ブログでお話したことがありますが、3月に入ってから後頭神経痛の患者さんがすごく増えています。そこで、後頭神経痛をきたす神経(大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経)の中でも特に多い大後頭神経の解剖について調べてみました。

①大後頭神経 は C2(第2頸神経) の後根であり、正中をふくむ後頭部の大部分に分布する知覚神経。C1,C2 頸椎椎弓間から生じて傍正中を上行する。

②深い層から順番に下頭斜筋,頭半棘筋,僧帽筋の近くを走行し頭皮に達する。

③大後頭神経 は頭半棘筋を高率に貫通する(90%)。この貫通部位は外後頭隆起の尾側約 3 cm,正中から約 1.5 cm とされ大後頭神経の存在部位の指標となる 。

④大後頭神経は僧帽筋を 45%で貫通(外後頭隆起の外側1〜2横指近傍)し、下頭斜筋を7.5%で貫通する。

⑤大後頭神経 は、項線上の皮下(外後頭隆起の外側2~3横指)で外側から上行してくる後頭動脈と交差する。

上述したとおり、大後頭神経は③、④、⑤のいずれのポイントでも絞扼または圧迫を受ける可能性があり、その絞扼・圧迫部位は圧痛点として確認可能です。圧痛点の同定によって、大後頭神経痛の診断がより強固になり、激烈な痛みの場合には、局所麻酔薬を使った圧痛点へのブロックによる除痛が容易となります。

普段の外来診療では、大後頭神経痛の発生機序について、『大後頭神経は後頭部の筋肉間を走行するため、筋肉の過緊張によって神経が圧迫されて、神経痛が起こる。』と説明しています。後頭部の筋肉(僧帽筋、頭半棘筋など)が過緊張をきたすような状況(=スマホやPC操作などでの長時間の頸部前屈姿勢)では、大後頭神経痛を生じやすく、適宜休憩を交えることが重要と思います。明確な記載のある文献は探せませんでしたが、寒暖差の激しい時期は筋肉の過緊張が起こりやすいため、後頭神経痛の患者さんが増加していると思われました。後頭神経痛の予防には、無理ない姿勢での作業や、適切な休憩、保温などに気を配ることが重要ですね。

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