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片頭痛

[2024.05.06]

昨年の6月に当クリニックを開いてから、最も驚いたことの一つが、『片頭痛の患者さんってこんなに多いのか!』というものです。おそらく受診する患者さんの層が違うためだと思いますが、総合病院の一般脳神経外科外来と比較すると、明らかに、しかもかなり多いようです。片頭痛は15歳以上の人口の8.4%に見られる比較的頻度の高い頭痛です。カロナールやロキソニンなどの痛み止めが効かないことが多く、作業を続けると痛みが強くなるため、学校や職場から早退する原因になることも多い困った頭痛です。片頭痛の発作時には、トリプタン(スマトリプタン、エレトリプタン、リザトリプタンなど)やジタン(ラスミジタン)が効きます。発作頻度が多ければ、バルプロ酸やアミトリプチリン、プロプラノロール、ロメリジンなどが予防薬として使われます。この数年は予防薬としてCGRP関連薬(エムガルティ®、アジョビ®、アイモビーグ®)が普及してきました。CGRP関連薬は月一回投与が必要な皮下注射薬です。前述した従来の経口予防薬と比べて、明らかに予防効果が高くなっており、注射投与後は、頭痛発作がほとんどなくなる方も珍しくありません。なかまクリニックでは、片頭痛発作の予防薬として、CGRP関連薬の使用を、使用可能な方におすすめしています。

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