片頭痛の治療 -ナルティーク‐
ナルティ―ク(リメゲパント)について
2025年12月に片頭痛治療薬のナルティーク(一般名:リメゲパント)が発売されました。片頭痛の発作時の痛み軽減と発症抑制(予防)の両方に使える日本初の経口薬です。当院でも服用する患者さんが徐々に増えています。
ナルティー クの作用機序と特徴
従来の急性期治療薬であるトリプタン系薬剤(スマトリプタン、エレトリプタン、リザトリプタンなど)やジタン系薬剤(ラスミジタン)はセロトニン受容体を標的とした薬剤でしたが、ナルティークはCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)受容体を標的としているため、トリプタン系薬剤やジタン系薬剤で効果が不十分だった方や、副作用(動悸や胸の圧迫感など)で服用できなかった方にも使用でき、急性期治療の選択肢が広がりました。
片頭痛の予防的治療としては、各種経口薬(抗てんかん薬、抗うつ薬、β遮断薬、血管拡張薬、漢方薬、など)と、注射薬であるCGRP関連製剤(エムガルティ、アジョビ、アイモビーグ)が使用されています。ナルティークは経口薬ですがCGRP受容体を標的としており、CGRP関連製剤と共通の作用機序を持っています。片頭痛の予防効果も同等とされています。現在、経口予防薬の効果が乏しい慢性片頭痛の予防的治療として、CGRP関連製剤が著効を示し頻用されていますが、今後ナルティークの使用頻度も増えていくものと思われます。
ナルティー クの服用方法
ナルティークは目的に応じて飲み方が異なります。水なしでも飲めるOD錠(口腔内崩壊錠)のため、外出先など場所を選ばず服用可能です。
- 痛みが起きたとき(急性期治療):
- 1回75mg(1錠)を服用します。
- 1日の最大服用量は75mg(1錠)まで。
- 発作を防ぎたいとき(発症予防):
- 75mg(1錠)を隔日(1日おき)で服用します。
ナルティー クの副作用と注意点
- 副作用: 主なものとして便秘や吐き気が報告されていますが、比較的副作用が少ない薬剤とされています。
- 処方制限: 発売後1年間は「1回の処方につき14日分まで」という制限があります。
