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めまい外来

発作性(急性)めまい

発作性のめまいは症状から大きく二つに分けられます。

フワフワするめまい(浮動性めまい)

脳の血のめぐりが悪くなった時におこります。血圧の低下、不整脈、貧血や脱水、などの脳に酸素が充分に行き渡らない場合です。体勢を急に変える時(たとえば寝ている状態から急に座る、立ち上がるなど)におこりやすいです。高齢者の場合は脱水を伴うことで、症状が起こりやすくなっている場合がほとんどです。その他、血圧を下げる薬が効きすぎて低血圧となり、めまいを起こすこともあります。

まずは水分を充分にとること、採血検査や心電図、胸部レントゲン写真などで評価して、適切な処置、治療を行うことが大事です。

くるくる回るめまい(回転性めまい)

ほとんどが内耳(耳の奥にあるからだのバランスをコントロールする器官)の機能障害でおこります。吐き気を伴うことが多く、めまいを抑える薬や吐き気止め、などがよく効きます。症状が強い場合は内服や食事、飲水ができず、起き上がれないこともあるため、上記薬剤の点滴による治療が必要です。

いずれのめまいでも小脳、脳幹の脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などが原因となる場合があるため注意が必要です。念のため撮ってもらったMRIで、小さな脳梗塞や出血が見つかったケースは、私自身何度も経験しています。見過ごすと命に関わることもあるので、めまいを訴える方に対して、当院では頭部MRIでしっかりと検査することをお勧めしています。

慢性めまい

一般的に、めまいの症状が3か月以上続くと「慢性めまい」といいます。慢性めまいの原因は、多い順に①PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)、②心因性めまい、③前庭機能代償不全、④診断がつかないめまい症、などがあります。慢性めまいになると、発作性めまいと同じ対応(内服薬を含め)ではあまり効果がないことが多く、前庭機能評価からの前庭リハビリテーションや抑うつ気分の評価からの抗うつ薬内服検討など、個別の細かい対応が必要になってくることが多いです。

めまい・ふらつきの検査

めまいを訴える患者さんの受診が多く、重心動揺計グラビコーダGW-31を導入しました。検査は数分で終了し、中枢性めまい、末梢性めまい、心因性めまい、などの鑑別が可能です。

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