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もの忘れ外来

もの忘れ

もの忘れ(認知機能)が進行して日常生活に支障が出る状態が認知症です。

もの忘れが気になって当院受診された場合、頭部MRIなどの画像検査とともに、もの忘れがどの程度なのか、MMSE (Mini- Mental State Examination) と長谷川式簡易知能評価スケール (HDS-R) での評価をおすすめしています。これらの検査で基本的な情報を集めることによって、認知症かどうかの診断が可能になります。

認知症と診断がついたら、次は認知症のタイプわけです。認知症には①治療可能なもの、と②根本的な治療が難しいもの、がありますので、まず初めにどちらの認知症なのかを診断することが、治療において重要なポイントになります。

治療可能な認知症

正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患、ビタミン欠乏症(B1, B6, B12)、神経梅毒などの神経感染症、肺・肝・腎機能障害によるもの、などがあります。これらの病気は、診察はもちろんですが、MRIやCT、レントゲン写真などの画像診断、採血検査、などで診断ができます。認知症の原因がわかったら、原因となる病気に応じた治療(手術や薬の内服)で症状の改善が期待できます。

根本的な治療が困難な認知症

頻度順に、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、などがあります。

いずれの認知症でも、確立された根治的な治療法は残念ながらまだありません。従って、認知症と診断された後は、症状の進行をなるべく遅らせるような治療や、認知症に伴う様々な行動心理学的症状(BPSD)への対応が、治療の主体となります。

認知症患者の60−70%を占めるアルツハイマー型認知症では、中年期の糖尿病や高血圧、高コレステロール血症、喫煙、などの動脈硬化を助長するファクターによって、認知症の発症率が上がることが報告されています。認知症発症前のできるだけ早い段階からこれらのファクターを治療すること、定期的に頭部MRI検査やもの忘れの評価をおこなうこと、などが認知症の進行を遅らせることや予防につながり、QOLの長期維持のために重要である、と考えています。

アルツハイマー型認知症の発症リスクは、APOE遺伝子検査で知ることができます。当院では脳ドックのオプションとして行っています。ご興味ある方はこちらのページをご覧ください。

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