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麻疹(はしか)

[2024.03.21]

最近麻疹(はしか)のニュースが世間を騒がせています。海外から飛行機で帰国した方や、コンサートに来場した方の感染など、今年に入って少なくとも14人の感染(3月19日時点)が確認されているようです。

麻疹ウイルスの感染力は新型コロナウイルスよりも強力で、飛沫感染や接触感染、空気感染などで感染します。感染後は10〜12日の潜伏期間を経て、発熱、咳、鼻水、目の充血などで発症します。全身の発疹は熱が出てから数日たたないとはっきりしてこないので、最初のうちは麻疹の診断が難しいことがあります。

麻疹の治療はインフルエンザのような特効薬がないため、対症療法(熱に対しては解熱剤、咳や鼻水に対しては、いわゆる風邪薬など)しかありません。感染すると1000人に1人が脳炎となり重症化し命を落とすこともあります。新型コロナウイルス感染症の全世界的蔓延による渡航制限が、一昨年頃から緩和されたこともあり、昨年から麻疹患者が世界的に急増しています。日本でも感染者数の増加が懸念されており、予防の重要性が増しています。

2000年4月2日以降に生まれた方に対しては、小学校就学前までに2回のMR(麻疹・風疹)ワクチンが行われており、予防効果は十分ですが、それ以前に生まれた方は予防接種回数が基本的には1回、または0回であり、感染・重症化のリスクがあります。そこで、2000年4月2日より前に生まれた方に対しては、MRワクチンを接種する、あるいは抗体検査で抗体価を測定してからワクチン接種を検討する、ことをお勧めしています。

当院ではMRワクチン接種を10,000円で、抗体検査を5,000円でおこなっておりますので、ぜひご検討ください。

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